もっと知りたい休眠口座

休眠口座と時効

日頃お世話になっている金融機関の預金口座ですが、実は時効があるということをご存じですか?時効というと刑事事件を連想する人が多いでしょうが、辞書によると一定期間たった事実状態の権利が取得あるいは喪失されることを時効と言います。つまり事件以外の物事にも時効は存在するのです。金融機関における時効とは、預金口座の権利が喪失することです。

普段使っている普通預金口座や定期預金口座の権利が、ある日突然なくなるというわけではありません。振込や引き落としなどの取引が一切ないまま時効期間を経過した預金口座に限り、時効が訪れます。普段使っていれば大丈夫なのです。時効期間は金融機関や預金商品によって違いがあるようです。5年で時効がくる商品もあれば、10年でくる商品もあります。時効がくると金融機関から口座名義人に宛てて利用通知が送られてきます。そのため通知を見て慌てて取引して権利喪失を回避する人が多いです。

実際に権利が喪失されると何が起こるのかというと、権利および資金の没収です。銀行から送られた利用通知に気付かず、久しぶりに引き出そうとしたらできなくてビックリ、という状態が現実になります。衝撃的な展開ですが、実は銀行のほうに問い合わせれば払い戻しや口座の解約ができるので、決して絶望的ではありません。通帳や口座番号などを用意して窓口に行きましょう。もちろん日頃しっかり管理することで未然に防ぐこともできます。

なぜ時効があるかというと、そもそも銀行にとって預金は融資などのサービスをおこなうための資金でもあります。手数料などで利益を上げることもできますが、基本的に預金を運用して経営する株式会社なのです。ですから預けられたお金が長い間ほったらかしにされている場合、預金者の権利が銀行に渡っても妥当と言えるでしょう。何年も取引のない口座は休眠口座と呼ばれています。日本国内には10億以上の休眠口座があり、総額は数百億円にもなります。